2025/01/10-01/11 第二回合宿 志賀高原 西舘スキー場

2025/01/10-01/11
第二回合宿 志賀高原 西舘スキー場
講師 ファルコンレーシングチーム Y.K先生
参加者5名
「切り替え」と「切り替えられない身体」との戦い
15年以上続く志賀高原ポール合宿。 今年もまた、我々は西舘のバーンに立ちました。
前泊で英気を養い(※主に精神面)、いざ本番。 今回のテーマを一言で表すなら――
“無駄を削ぎ落とせ”
でした。
1日目:GS ――「高いラインは、人生にも効く」
午前はシュートポールで切り替え動作の確認。 「足元から動かす」。 言葉にすると簡単ですが、実際にやると足元より先に“年季”が動き出します。
4〜5本滑ったところでロングポールへ移行。 いよいよ本格的なゲートトレーニングです。
裕子先生が示してくれた“切り替えポイントのマーカー”。 これが秀逸でした。
どこで動き出すべきかが視覚化されることで、 「なんとなく」から「意図して」へ。
特に印象的だったのは、
• 余計なひねりを入れない
• 減速する動きを排除する
• 高いラインから効率よく抜ける
という徹底した合理性。
競技スキーは物理学です。 遠回りに見えても、実はそれが最短。
人生にも応用可能です(たぶん)。
ビデオ撮影を挟みながら5~6本。 気づけば太腿は沈黙し、呼吸は荒れ、 1日目は“物理的に”終了。
しかし待ち時間なく滑れたことは大きな収穫。 ジュニアとシニアが同じ空間で同じ密度で滑れる―― これはこの合宿の財産です。
夜の部:骨格とアルコールの研究会
ミーティングでは、骨格の違いによるポジションの個人差についてレクチャー。
• 股関節の可動域
• 柔軟性の重要性
• 体格差と重心位置
「正解は一つではない」という知見は、 ベテランにこそ必要なアップデートでした。
そしてテーマは横移動の削減へ。 無用な横ズレを減らせば、タイムは縮む。
これはSLでもGSでも共通原理。
…そしてアルコールが入ると話題は横移動し、 息子さんの話、競技あるある、野沢あるあるへと展開。
学術と娯楽のハイブリッドミーティングでした。
2日目:SL ―― 両足で跨げるか?
この日のキーワードは
「両足スタンス維持」
ショートポールを“跨ぐ”トレーニング。
これが想像以上に難しい。
テールを余計にずらすと即コースアウト。 誤魔化しが効かない。
必要なのは
• 足首・膝・股関節の連動
• 外足頼みにならない両足操作
• スタンス幅の維持
超低速ならできる。 だがスピードが上がると破綻する。
――つまり、技術の本質が露呈する。
この理論はSLに限らず、基礎小回りにも応用可能。 スキーは結局、「正しい運動連鎖」をどれだけ再現できるか。
その後はロングポールを“ご馳走様”と言うほど滑走。 少しお褒めの言葉を頂いたタイミングで、 全員ほぼ同時に電池切れ。
美しい終わり方でした。
そして、これから
15年以上続くポール合宿。 しかし環境は変わっています。
• 体力的不安
• ニーズの多様化
• 新鮮な刺激の減少
年齢は敵ではありません。 ただし、無視すると反撃してきます。
もしかすると来季以降は、
• 内容の再構築
• 開催地の見直し
• 技術テーマの刷新
が必要かもしれません。
ですが。
雪見露天風呂で飲む冷えたビール。 あれは、理論では説明できません。
あの一杯のために、我々はゲートに向かうのかもしれません。
T.I

2026年02月13日